日本ＹＥＧ震災復興フォーラムＩＮいわき

東北の震災から３年と１０ケ月・・・・恥ずかしながら初めて現地へ訪問しました！
阪神・淡路の時は震災後１月で現地へ視察に行き、建築的な視点でいろいろ見て回りました。
日本人の復興力の凄さを目の当たりにしましたが、福島は原発という大きな問題を抱え、復興へ進みたくてもできない現状を目の当たりにしました！
今回、訪れたのは福島第一原発から10ｋｍ圏内にある冨岡町です！
道路一つを挟んで、除染作業に入れる地域と立ち入り禁止区域と別れ運命の境を見させていただきました。
人が自由に出入りできないと、本当に何も進まない、そして廃れていくばかり・・・・・まるで映画のセットのような街並みに愕然としました。
冨岡駅跡地へ案内されて、駅から海が見えます。。良く聞くと、震災前は住宅地で海は見えなかったそうです。
その住宅地に除染された土嚢袋が山積みで、除去施設を建設中・・・・・とても、復興できる状態でなくまずいろいろなものを処理する施設が優先。。。
仕方ない事ですが、とても切なく・・やりきれない気持ちにさせられました。
その後、福島復興本社の代表の方の講演を聞きました。
第２原発の所長を務めていた石崎代表が震災直後、避難場所を巡った時に親しくしてくれた地元の方々の裏切られた眼差しが忘れられなく、復興に向け何が何でも取り組む！どんなことでもして復興に取り組みます！と、熱い思いを語って頂きました。
現地の現状をいろいろ聞かせていただき、涙の出る思いでした。
岡山って本当に恵まれた地域と痛感しました！！
今回の視察で一番感じた事！！！それは・・・福島の空がとても綺麗だった事！！！
このとても美しい空は、原発当日も同じように姿を現したのだろうか？
そのとても美しい空を被災した方々はどんな思いで見てのだろう？
なにも変わらない自然に対して、自分の置かれている状況が受け入れられず恨めしく思ったのだろうか？
もしくは、被災した気持ちをこの美しい空が癒してくれたのだろうか？
いろいろな思いを考えると、これまた・・・やりきれない気持ちになりました。
とても考えさせられる事業でした。